オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

SNSをあまり見なくなってしまった

タイトルの通りで最近はあまりSNSを見ていない。全く見ないわけではないけど、以前に比べるとだいぶ見る時間は減ったと思う。何故なのかなと考えてみたのだけど、まず第一に「何かしんどい」と思うことが増えたというのがある。

 

SNSを見ていると、他人を攻撃したり、馬鹿にしたり、見下したりするような発言がいきなり飛び込んできたりする。正直、日常生活ではあまり目にする機会がないような強い言葉や感情がダーッと目に飛び込んでくる。それが、自分に向けられたものでないとしても、そのたびに僕は心がグワングワンと揺さぶられてしまう。

 

そうすると何だか気持ちが落ち着かず、自分がやりたいことも手につかなくなる。本を読んだりしていても、集中できなくなってしまう。心を整え落ち着かせることに時間を取られてしまう。それで、またしばらくするとSNSを見ての繰り返し。これはしんどいと思ったし、時間がもったいないとも思った。

 

自分の人生は限られている。それを、おそらく一生会わないであろう人たちの言葉に心を削られ、苦しみ落胆する。それは自分の人生を大切にしていないのではないかと思うようになった。

 

だから、以前よりもSNSからは距離を取るようになった。開く回数も見る時間も減らした。もちろん、前から仲良くしてくれてる人や絡んだことがある人の投稿は見ているし、いいねやコメントもするけど、それ以外の投稿を見る機会は大きく減った。

 

おかげで今はわりと心穏やかに過ごせている。心が弱いと言われればその通りだが、人には向き不向きがあると思うし、僕に強い言葉が飛び交う場は向いてないと思っている。長年SNSを使っていて今さらなんだけどね。

 

だからといって、僕はSNSを全否定したいわけじゃない。人が何に時間を使おうがそれはその人の自由だと思うし、SNSにいくら時間を費やそうとも他人にどうこう言われる筋合いはないだろう。でも、SNSは無意識に時間をつかわせる仕掛けだらけで、僕らは知らぬ間にその仕掛けに容易に絡め取られてしまっていたりする。

 

それでも、使っている本人にとってプラスになるならまだいい。僕も友達や知り合いの日常を見てほっこりしたり、「なるほどなぁ」と気づかせてもらうこともある。誰かの小さな幸せや喜びに触れることは、とても気分がいいものだ。今でも時々会う友人や知人と出会えたのもSNSがきっかけだったりする。繰り返すがSNSを全否定したいわけではないし、プラスのものをもたらしてくれることもある。

 

でも、もし使っていても楽しくない、それどころか使えば使うほど心が乱れたり苦しくなったり、やりたいことができなくなるなど、自分に負の要素ばかりもたらすのであれば、少し距離のとりかたを考えてみてもいいとも思う。

 

SNSは人生のほんの一部でしかないのだから。

『PLAN75』安楽死制度が導入された日本を描く

以前、SNSか何かで誰かが『PLAN75』の感想を述べていて気にはなっていたんですよね。作品は75歳以上の人たちに自らの生き死にを決める権利を与える「プラン75」という制度が当たり前になった日本が舞台。この制度の対象者である78歳の女性を主人公として、制度をすすめる役所の人間や、利用者に関わる人たちの群像劇を描いています。

 

 

 

概要だけ見ると、テーマは重いし人によってはしんどくなるかもなぁと思いつつ、僕はこの映画を観ていてアレコレ考えることもあったし、結果的に「観てよかったなぁ」と思えたので、今回はこの映画の感想を書いていきたいと思います。

 

※ここからはネタバリありなのでご了承ください

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2023年末から2024年の始めに読んだ本

相変わらず年末年始も本を読む日々でした。おかげさまでほどよい現実逃避と、知的好奇心や想像力を刺激する時間を設ける事ができました。10代、20代の頃は自分がこれほどまでに読書をするなんて思っていなかったので、人生何があるかわからんなぁなんてしみじみ思う日々です。

 

さて、今回の内容ですが、今年は積極的にアウトプットの機会を増やすぞーという目標を密かに立てておりましたので、この年末年始に読んだ本の内容を、ざっくり振り返りつつ紹介してみようかなぁと思います。

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『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』虐げられた者たちの叫びを聞け!

SNSや映画評論なんかでもけっこう評判がいい『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』をようやく観てきました!

 

結論から言うと良かったです!墓場鬼太郎の不気味さをベースにしつつ、犬神家のような日本の「イエ」で巻き起こるミステリーの要素もあり、水木しげる先生の作品のキモでもある「敗者や少数者の声を拾い上げる」というのもしっかり描けていたと思います。

 

ただ、残念ながらパンフレットは売り切れていて買えませんでした。トホホ。別の映画館とか探してみるかなぁ。

 

そんなこんなで、ここからはより詳細な映画の感想を語っていきます。

 

※ここからはネタバレアリです!

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2024年始まりました!

去年はびっくりするぐらい、ブログを更新できてなかったので今年はやるぞいという決意とともに新年一発目の更新です!昨日の大晦日の出来事を記録しておきます。

 

2023年の大晦日は、格闘技をやっている知人のA氏に誘ってもらい、近所のスーパーやコンビニで食材やお菓子、飲み物を調達後にA氏の家でRIZINを観戦。

 

午後14時から22時過ぎまでの、8時間を超える長丁場でしたが、KOや一本勝ちの試合が多く、判定決着の試合もそれぞれの選手が持ち味を発揮し、とてもいい試合を見せてもらいました。

 

大晦日に地上波で格闘技を放送しなくなって、もうどのぐらい経つのかも忘れてしまうぐらいですが、久々に格闘技を観ながら過ごすことができて良かったです。それに誰かの家で一緒に同じ映像を見ながら、あーだこーだ話すのも久々でした。何だか学生時代を思い出して、少し懐かしい感じがしましたね。あいつら元気にやってやがるかな。

 

格闘技を見終わると、日が変わるまであと僅か。終電までまだ少し時間があるので、A氏と近所の神社辺りを軽くおさんぽすることに。街には何故か外国語が飛び交っていて、皆さん何かを待っているようでした。

 

調べてみると、大晦日の夜に神社でイベントが行われるらしく、それを待っているようでした。そうした観光客目当てに、お店の軒先では日本酒やらホットチョコレートやらが売られていて、そちらもなかなか盛況している様子。

 

僕は大晦日に家で過ごすことが多くて、こうやって年越し間際の街の様子を見ることってほとんどなかったんですね。まったり過ごすのもいいけど、ちょっとハイになってる人とか、ベンチに腰掛けてどこか物憂げに街を眺めている人とか、楽しげな表情を浮かべている人の様子を見るのも新鮮で楽しかったです!

 

そうこうしているうちに、終電の時間が近づいて来たので、A氏と駅まで同行し別れの挨拶をして帰路につきました。

 

年越しは電車の中で、1人乗客や窓の景色を眺めながら迎えました。皆、この電車に乗ってどこに行くのかなぁなんてことをぼんやりと考えていました。こういう年越しの仕方も何だか楽しい。来年はまた、いつもと違った年の越し方をしてみようかなと思った一時でした。

 

それでは今年もよろしくお願いします!

追記

2024年1月1日に、石川県能登半島地方を震源とする地震が発生しました。震度7を観測した地域もあり、被災者の方々の心労や被害を考えると心が痛みます。

 

被災者の方々が1日も早く、日常を取り戻せるよう心から願うとともに、僕のような人間でもできることをやっていければと思っています。