オバログ

日記から読んだ本や映画の感想、時事問題まで綴るブログです。弱者の戦い方、この社会がどうあるべきかも書いていきます。

『孤立不安社会』を読みながら、どうすれば人は孤立せずにすむのかを考えてみた。

先日こちらの記事で、現代社会において「人が孤立してしまう理由」を書きました。まぁ、詳細はそっちの記事を読んでもらうとして、もっと大事なのは「どうすりゃ人は孤立せずに済むのか?」ってことだと思うんですよね。

 

あっ、もちろん自分が一人でいたいとか、孤立することが別に嫌じゃないっていう人は別です。そういう人を無理やりつなげようとかじゃなくて、本当は人とつながりたいし、関係を築きたいのに結果としてつながれずに寂しい思いをしていたり、孤独を感じていたり、しんどかったりする人が孤立しないためにはってことですね。

 

まぁ、パッとすぐには答えがでない難しい問題ですが、今回も『孤立不安社会』(勁草書房、2018)に書かれていることを参考にしながら、この事について考えていきたいなと思います。

続きを読む

『孤立不安社会』から人はなぜ孤立してしまうのかを学んでみた!

ここ数年、「孤立無業」だとか「孤独死」だとかやたらと孤立や孤独といったキーワードを耳にする機会が増えたなと感じています。僕はTwitterなんかもよく覗きますが、なかなか人と繋がれずに寂しい思いをしている人が結構いるようですし、僕がこれまでお会いしてきた人たちの中にも、「普段は家に閉じこもってます」とか「一緒に遊んだり出かけたりする相手がいないんです」といった話を聞くこともあったりして、「ああ、もしかしたら社会の中にはいつの間にか孤立している人たちが増えているのかもな」と思ったりするわけです。

 

人はなぜ孤立をしてしまうのか?なぜ、ここ最近になって孤立とか孤独といった言葉を多く耳にするようになったのか?人はいきなり孤立するわけでもないですし、そこには少なからず社会的な要因があるはずです。

続きを読む

殺人の半数以上は親族によるものという結果から僕が伝えたいこと

殺人というと物騒な気がしますが、それと同時に「なんとなく自分には関係のないことだよな」と思っている方も多い気がします。運悪く巻き込まれたとか、何か特殊な事情があったんだろうとか思いがちですよね。

 

ところが、日本における殺人事件の半数以上は親族によるものという驚くべき統計が出ています。これは警察庁が出している『平成28年の犯罪情勢』(平成29年7月)を見ていただくとわかります。平成28年は殺人事件の既遂で検挙されたのは256人でそのうち親族は149人、未遂の場合554人が検挙され、そのうち291人が親族なんです。さらに前年や前前年をみていっても基本的には、親族が半数以上を占めるという結果は変わりません。

 

ご存知のように親族というのは夫婦であったり、子どもであったりするわけですから、つまり日本の家族というのは憩いの場や、お互いを支え合う場であると同時に、何かの拍子で命が脅かされるほどに危険な場となる可能性もあるということです。

続きを読む

家族を特別視することに疑問を持ちましょうって話。

前回の記事に続いて、家族について述べた記事になります。まぁ、タイトルにもあるように、家族のことをややディスってるように見える内容です(笑)

 

で、こういうことを書くと「おまえの家族はよっぽどひどかったんだな」とか「家族をそんな風に否定するなんて信じられない」なんて意見をもらったりもらわなかったりするわけです。ただ勘違いしてほしくないのは、僕は別に家族という存在が大っ嫌いでも、家族を否定したくてしたくて仕方がないっていうわけでもないんですよ。

 

家族が助け合って何かの問題を乗り越えたりした話を聞いたりすれば「いい家族だなぁ」って思うし、感動もします。マンガとか映画とかで、愛情深い家族の話を見て普通に泣くことすらありますからね。(おっさんになってから特に涙もろい)

 

僕は家族にいい面があることは認めてるし、家族の絆や、家族に素晴らしいところがたくさんあるのも知っています。世間から見て幸せな家族だってたくさんいるのもわかってます。

 

ただ、だからといって、「家族は特別なんだ!家族はすごいんだ」と信じ切ったり、周りにその家族像を押し付けたり、家族の価値を絶対視するのって違くありませんか?とも思うわけです。

続きを読む

家族に苦しんでいる人たちへ。

ここ最近、理由があって家族に関わる本を大量に読んでいたりします。家族の成り立ちや歴史、家族っていったい何なのか?今と昔の家族の違いなどなど、様々な角度から論じられる家族論は読んでいてもおもしろかったし、またいずれ僕が読んだ本の中で面白かったものなんかも紹介していければなと思っています。

 

まぁ、今回はそんなかたっくるしい話をするつもりはなくて、「家族に苦しんでいる人へ」というタイトルにもあるように、ちょっと家族のことで悩んでいたり、どうしようかなと考えている人の気持ちが、ちょびっとでも楽になるようなことをお伝えしていければなと思っております。

続きを読む